2017年4月12日水曜日

茨城県藤代町・根本直美さん行方不明事件

昭和62(1987)年6月20日(土曜日)、茨城県北相馬郡藤代町大曲(現・取手市大曲)の根本直美さん(15歳)が行方不明になりました。



当時、直美さんは高校1年生で、テニス部の部活動を終え、友人たちと自転車で帰宅。友人と別れ一人になった帰り道に消息を断ったものです。

直美さんの通っていた高校は藤代紫水高校。自宅は藤代町の大曲にあり、ほぼ真東の位置に当たります。

直美さんの身長は168cm、体重は52kgということで高1女子としては痩せ型で身長が高めという感じでしょうか。近視だったそうで、本人の特徴としては右のふとももに子供の頃のやけどの跡が薄く残っているということです。

ソース元:
荒木和博BLOG 荒木さんのブログから引用します。
【失踪状況】
テニス部の部活を終え下校する。
途中まで友達と一緒に帰り、午後7時頃その友達と別れて以後行方不明。
友達と別れた交差点から自宅までの中間地点にある神社の近くで自転車と本人のバッグが見つかった。

1987(昭和62)年6月20日(土曜日)、高校1年生の根本直美さん(当時15歳)は学校での部活を終え、他の部員8名とともに自転車で自宅に向かう途中、自宅まで約800mの地点に架かる『小貝川橋』のたもとで午後7時15分頃、部員達と別れ、一人で川沿いの道を自宅方向に向かったが帰宅せず、心配した母親が様子を見に行ったところ、自宅から約400m程の位置にある『熊野神社』前の土手に直美さんの自転車が倒れ、通学時に持っていたバッグも放置されているのを発見し、周辺を探したが直美さんは見つからず行方不明となった。

当日の夜は父親が神社裏手の集会場で地域の会合に出席するため午後7時頃にこの道を自家用車で通過していたが「不審な車両や人物を見た記憶はない」という。
一方、警察の捜索では警察犬も投入して捜索を行ったが、自転車が放置された場所から先の自宅方向に警察犬は動かず、直美さんの足取りは『熊野神社』前で消えている。
失踪直後直美さんの実家には3日間、警察が泊り込みで捜索に当たったが、警察が引き上げた直後の夜に無言電話があり、母親が電話口で「もしもし?」と呼びかけると電話は切れ、その後はいたずらと思われる電話が2回ほどあったのみである。

また直美さんを探していた両親は後日、直美さん失踪の前日(6月19日金曜日)の夜に直美さんの自転車が放置されていた熊野神社(大曲地区)の対岸にある藤代地区で「会社帰りの女性が白い車に追いかけられた」との情報を得たが人物の特定が出来ず、真偽は不明のままとなっている。
当日も直美さんと一緒に部活に参加していたが、3年生は早く練習が終わり、姉は午後3時か4時頃には帰宅している。

地図的には以下のような状況になります。



直美さんはAの小貝川橋で友人と別れ、友人らはこの地図で言うところの藤代小側に向かい、直美さん自身は小貝川に沿う形で南下したと思われます。

Bの失踪現場付近をクローズアップしてみます。




まず、報告書にあった「熊野神社」という表記ですが、この近辺に熊野神社は存在せず、大曲地区周辺で該当する神社はこの「日枝神社」のみです。

直美さんは赤いルートか、青いルートを通って自転車で帰宅していたものと思われます。
(藤代バイパスというのがハッキリ出来たのは1990年代以降で、この立体交差のような道はなかったかもしれません。つまり青ルートで帰っていたかも。しかし荒木さんのレポートでは土手側ということになっていますので赤ルートかもしれません。)

行方不明当日、大曲集会場で会合していたお父さんは、19:15分頃に直美さんがいなくなったであろう場所を19:00頃に通過していますが、不審な車などを確認出来ていません。

ところでこの神社~大曲地区がある場所はちょうど土手がぐるりと囲んでいて、周りから見えづらい状況になっています。



グーグルのストリートビューで見てもそれは一目瞭然です。





ご覧の通り対岸からは全く見えない状態です。
また、神社付近は家もまばらで拉致し易い環境といえるでしょう。

警察犬の臭気判定でも神社で匂いが切れているということですし、車に乗せられ拉致された可能性が高いものと思われます。
それが北朝鮮の手によるものなのか、日本人の手によるものなのかは不明ですが・・・

ただ1987年ごろはまだ北朝鮮の日本人に対する拉致が行われていた時期に合致しますし、バッグの中のお金(1万円強)が手付かずで残されており金銭目的でないこと、バッグや自転車などが放置されていて発覚を恐れない大胆な手口であり、捜査が始まってもすでに日本にいないこと前提で動いているであろう事など、極めて北朝鮮による拉致の線が濃厚であると言えるでしょう。

3 件のコメント:

  1. 失踪状況の所が、文字の色的に読みにくいです。

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  2. 申し訳ないです。あくまで荒木さんのブログからの引用ということで、明確に分けるために色を変えてあります。恐れ入りますが、「荒木和博BLOG」という文字にリンクが張ってありますのでこちらに飛んで内容を確認していただきたくお願いします。 

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  3. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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